SAUNA NOVAのサウナハットには、ロゴが小さく入っています。よく見ないと、気づかないくらいに。それは、ブランドよりも、身につける人が主役であってほしいからです。

ロゴだけではありません。色はブラックやカーキ、ダークネイビーといった落ち着いた色が中心。シルエットはスッキリとしていて、飾りらしい飾りが見当たりません。徹底してミニマルなデザインです。偶然そうなったのではなく、そう決めて作っています。今回は、商品紹介ではありません。その考え方と、この先のSAUNA NOVAの話を、少しだけさせてください。

派手に見せる方法は、いくらでもあった

ロゴを大きく入れる。鮮やかな色をまとわせる。そういう見せ方が似合うブランドも、もちろんあります。ただ、SAUNA NOVAには合わないと考えました。

「プロダクトで主張しすぎない」。

デザインを決める時は、いつもこの言葉に戻ります。Vaceous Sauna Hat PROのロゴは、控えめに入れる。city sauna T-shirts 6.2ozの前面は、イラストレーターが描いたシンプルなプリントひとつで、ブランド名を大きくは置きません。買ってくださった方のレビューにも「前面はシンプルであり普段使いとしてもかなり重宝します」という声がある程です。

ロゴを大きく見せることよりも、プロダクトそのものの佇まいや質感で、SAUNA NOVAらしい世界観が伝わること。それがデザインの理想形です。目立たせる要素を足さず、素材の質感とシルエットが伝わるまで引き算する。SAUNA NOVAは、その見せ方を選びました。

最高のひとときを、身にまとう。

理由は、ブランドコンセプトの言葉にあります。

『最高のひとときを、身にまとう。』

サウナが好きな人の数だけ、サウナの楽しみ方があります。静かにひとりで向き合いたい人もいれば、仲間と笑いながら過ごしたい人もいる。

どれが正しいかを、SAUNA NOVAが決めるつもりはありません。「サウナはこう入らなければならない」という、誰かに決められたルールより、自分が心地良いと思える時間を自由に楽しんでほしい。ととのうことに囚われず、一人ひとりが自分だけの最高のひとときを味わってほしい。この言葉に込めたのは、そういう願いです。

「サウナは、自由だ。」を掲げているのも、同じ理由からです。楽しみ方にも、生き方にも、ブランドが正解を押し付けたくない。プロダクトではなく、それを身につける人が主役であってほしい。だからプロダクトも、必要以上にその人を規定しないように作ります。プロダクトが、その人らしさを邪魔しないこと。

自分らしくいられるための余白を残す。SAUNA NOVAのシンプルさは、そこから来ています。

そしてこれは、サウナ室の中だけの話ではありません。

思想をプロダクトに落とし込む

身につける人が主役でいられること。それを、ものづくりの基準にしています。

機能の高さは大前提です。Vaceous Sauna Hat PROは深く被れる作りで、頭が熱くなりにくい。サウナコートは前開きだから濡れた身体でも着脱がしやすく、冬の外気浴の冷えをやわらげます。サウナタオル PROは汗をしっかり受け止める吸水性、サウナバッグは濡れたサウナグッズを水滴を気にせず持ち帰れる防水仕様です。

そのうえで大切にしているのが、「これをサウナや街中で見ても格好いいと思えるか」という視点です。サウナ帰りに、そのまま買い物へ寄れるか。休日の服に合わせて、違和感がないか。

サウナだけに用途を限定せず、旅行やジム、アウトドアでも使えることも意識して作っています。ハットも、Tシャツも、バッグも同じです。たとえばcity sauna T-shirtsの位置づけは、単なるブランドTシャツとは少し違います。「サウナのあるライフスタイル」を、そのまま日常に持ち出すためのアイテムです。

「機能がいいから使う」だけではなく、「これを身につけたいから、サウナに行きたくなる」。そんなプロダクトを理想としています。機能で信頼してもらい、デザインで好きになってもらう。その両方が揃ってはじめて、持っている事や身につける事自体に気分が上がるプロダクトになると考えています。

使う人の言葉、作り手の言葉

公式サイトのカスタマーレビューには、断熱がすごい、乾きが早いといった機能の声と並んで、デザインについての言葉もたくさん寄せられています。たとえば、こんな声です。

「まず、Tシャツのデザインが気に入り購入しました」

Tシャツのデザインが入口になって、そこからサウナハットにも辿り着いてくださった方の言葉です。

「デザインもスタイリッシュでかっこいいです」

こちらは、耐熱性の高さを語ったうえで、最後にデザインを褒めてくださった方の言葉。デザインだけでも、機能だけでもなく、その両方に触れてくださる声が少なくありません。

サウナ好きのご友人やご家族への贈りものにも、よくお選びいただいています。レビューには「サウナ好きの彼に誕生日プレゼントの1個としてあげました。スタイリッシュで気に入ってくれ、サウナ仲間にもほめられたそうです♪」という声もありました。

僕達が大切にしてきたことが、使ってくださる方に、少しずつ届き始めています。

サウナの中だけで、終わらせない

サウナの時間は、施設に着く前から始まっています。

今日はどこへ行こうかと考える朝。バッグに荷物を詰めて向かう道。帰り道の夜風。家に着いてからの余韻。サウナのある一日を思い返すと、施設の中で過ごした時間と同じくらい、その前後の時間が印象に残っていることがあります。

サウナグッズを使うのは、通常は施設にいる数時間だけです。SAUNA NOVAは、サウナへ向かう時間、サウナから帰る時間、そして家で余韻を楽しむ時間まで含めて、心地良くしたいと考えています。

実際、旅行にサウナバッグを持っていく方がいます。休日にcity sauna T-shirtsを着る方がいます。どちらも、そう使ってほしくて作った物です。サウナの中だけでなく、その前後の暮らしまで含めてデザインしていく。SAUNA NOVAが取り組んでいるのは、サウナのあるライフスタイルづくりです。

「サウナに行く日だけ、SAUNA NOVAを使う」から、「日常の中にも、SAUNA NOVAがある」へ。

この秋、SAUNA NOVAはサウナ室の外へ踏み出す取り組みを進めています。新しい発表を、楽しみにお待ちください。

これからのSAUNA NOVA

ミニマルなデザインも、サウナの外への一歩も、根底にあるのは一つの考えです。

「本来の自分に還る」。

日常では、仕事や人間関係、溢れる情報に、意識はいつも外側へ引っ張られています。サウナは、そこから少し離れて、自分自身と向き合える場所です。SAUNA NOVAにとってサウナは、単なる温浴ではなく、本来の自分に還るための時間。だから、家を出てから帰るまで、その道のりの全部を心地良くしたいのです。

サウナグッズも、これからの商品も、シンプルなのは同じ理由からです。商品やロゴの主張が強すぎて、自分自身と向き合う体験を邪魔することがないように。

「このブランドを選ぶ人は、こんな時間を大切にしているんだ」。そう感じられるブランドに、僕達も憧れてきました。サウナハットの性能だけで選ばれるのではなく、その背景にある思想や価値観まで含めて共感してもらえる存在でありたい。そう思っています。

街で、旅先で、SAUNA NOVAのアイテムをふと見かける。僕達が思い描いているのは、そんな景色です。そのときも、デザインはきっとミニマルなままです。あなたより目立つ必要は、どこにもないからです。

主役は、いつだって「あなた」。

この言葉を体現するプロダクトを、SAUNA NOVAはこれからも作っていきます。