2026年4月25日、土曜日。鎌倉駅から徒歩3分の御成桑拿(おなりサウナ)に、26名にお集まりいただきました。3周年を記念した、私たち初のファンイベントです。

サウンドバスと瞑想ロウリュ、立食で並んだ3品の軽食、サウナクイズ大会、3周年限定サウナハットの先行発売。一つひとつに、私たちが3年で大切にしてきた想いとこだわりを込めました。 「最高のひとときを、身にまとう」を、言葉ではなく体験で届ける。3年目の半日の記録をお届けします。

1.3年目の朝、加納代表が話したこと

朝9時すぎ、御成桑拿の入り口に、ひとり、またひとりと参加者の皆さんが現れます。使い込まれたサウナハットを手にした方もいれば、まだ折り目の残る新しいサウナハットを手にした方もいる。すれ違いざまの「おはようございます」が、まだ少し控えめな朝でした。

オープニングセレモニー。ととのえ先生®︎こと、SAUNANOVA代表の加納優誉が、参加者の前に立ちました。

「教師という安定した職を辞めて、サウナの世界に飛び込んだのが3年前でした」。

短い挨拶のなかで、SAUNA NOVAというブランドの3年が振り返られていきます。3分ほどの時間でしたが、26人がそれぞれの距離感で、その言葉に耳を傾けてくれていました。

ブランドの誕生から現在に至るまでの経緯は、こちらの誕生秘話で詳しく語られています。

セレモニーが終わり、参加者が着替えはじめます。木の壁に光が差し込む御成桑拿のロビー。あと少しで、SAUNA NOVA初のファンイベントが始まります。

2. サウナと、サウンドバスの90分

10時、サウナタイムが始まります。

御成桑拿は、アカデミックサウナレーベル「madsaunist」が監修し、鎌倉の町屋を思わせる和モダンな空間に仕上げられたサウナ施設です。タイルと土壁、すのこのベンチ。温浴槽と水風呂が川と橋のように配置されています。

サウナ室には、日本で初めて導入された「MAD ENGINE」というスチーム装置があります。蒸気の質を細やかに整えることで、室温を上げすぎず、深く濃い湿気を立ちのぼらせる仕組み。深く息を吸っても、苦しさはない。ハットの内側まで、湿った空気が満ちていきます。

ロウリュも、ここでは少し違います。一般的なロウリュは、熱した石に水をかけて蒸気を立ちのぼらせる方法。御成桑拿では、参加者が自分自身に冷水を浴びてから、蒸気のなかに身を置きます。「ヒューマンロウリュ」と呼ばれる、体の外側を冷やしながら、内側を深く温めていく入り方です。

静かにサウナに身を預ける方もいれば、仲間と言葉を交わしながら過ごす方もいる。それぞれのペースでサウナに入り、川を渡るように水風呂をくぐり、外気浴へと向かう。誰かに合わせる必要はなく、自分の身体に従って動く時間。「サウナは、自由だ。」というブランドの起点が、この空間にすでに通っていました。

休憩スペースに移ると、別の音が耳に届きます。

DJ AMIGAさんによるサウンドバス。クリスタルボウルから生まれる響きが、サウナで火照った身体の力を、ゆっくりと抜いていきます。考えごとから少し離れて、ただぼーっとできる時間。視線を上げれば、鎌倉の空が広がっています。

サウナで温まり、水風呂で冷ました皮膚は、外気の感触に敏感になっています。そこに音が重なる。皮膚と空気と音、鎌倉の空。サウナのあとの整いを、もう一段深いところまで連れていってくれる時間でした。

サウナの「外側」を整える時間を、私たちはこの日のために用意しました。サウナ室の温度ではなく、サウナを取り巻く時間のほうを設計する。コンテンツ選びには、私たちの考えがそのまま乗っています。

3. kikiさんの瞑想ロウリュ

10時40分、瞑想ロウリュが始まります。ロウリュを担当してくださったのは、御成桑拿の支配人・kikiさん。通常営業では行わない、SAUNA NOVAファンイベントだけの特別な瞑想ロウリュです。

kikiさんが、ゆっくりと言葉をかけます。呼吸の長さ。柄杓ですくったアロマ水が、サウナストーンの上に注がれる瞬間、立ちのぼる蒸気の音と香りに、自然と深い呼吸が促されていきます。

熱波が広がるなかで、目を閉じる人。薄目で蒸気を見つめる人。ハットを深く被り直す人。同じサウナ室にいながら、26人それぞれの過ごし方がありました。ここでも、サウナは自由でした。

蒸気と言葉が混ざり合う、静かなロウリュ。私たちがききさんにお願いして、このファンイベントのために用意していただいた時間でした。SAUNA NOVAだけのために生まれた、この日限りのサウナ室です。

ロウリュを終えて外気浴に出ても、アロマの香りがふんわりと体に残っています。深呼吸が、いつもより気持ちいい。

4. 鎌倉の地で味わう、3つの軽食

11時、軽食タイム。

サウナの後といえば、サ飯。サウナを出たあとに、ガッツリしたカレーや定食で身体を満たす。そんな組み合わせも多いと思います。

私たちは、そこにアレンジを加えました。立食形式で会場に並べたのは、湘南のしらす、宇治の抹茶、山椒味噌の焼きおにぎり。サウナ後の身体が静かに受け取れる、出汁や素材の風味を生かした3品です。会場のある鎌倉、御成桑拿のある街の食材や仕事を、お届けしたい。そんな想いを、3品それぞれに込めています。

並んだのは、3品。

山椒味噌の焼きおにぎり。香ばしい味噌と、山椒のピリッとした刺激。

湘南しらすの冷しカッペリーニ、生姜出汁仕立て。冷たい麺に、しらすの塩気と、生姜の効いた出汁の余韻。

宇治抹茶のチーズケーキ。濃厚な抹茶とクリームチーズの厚み。

3品とも、サウナ後の身体にすっと馴染む味わいです。重すぎず、後味が軽やかで、出汁や素材の風味を生かしている。サウナのあとに何を届けたいか。そう考えながら、3品を選びました。

3品を順に味わうと、温かい→冷たい→甘いという流れが自然と組み上がっていることに気づきます。サウナのあとの身体が、何を欲しがるか。その順序を、私たちは考え抜きました。

「これ、めちゃくちゃ美味しいですね」。皿を片手に立ち話を始める参加者の方々の表情に、自然な笑顔が広がっていきました。隣に立った方とサウナ談義になることもあれば、今日のサウンドバスや瞑想ロウリュの感想を交わすこともある。立食という形式が、26人のあいだに小さな交流を生んでいました。

5. サウナクイズで、距離が近づく

11時15分、サウナクイズ大会。ルールはチーム戦。4〜5人でひとつのチームをつくり、参加者は出題された問題に答えていきます。朝の時点では26人はまだ初対面同士でしたが、ここでは初対面の方々が同じチームで一緒に考え、ひとつの答えを探していくことになります。

出題は3問。

「サウナで一番ととのう体勢は?」 「サウナで最も自律神経が整う椅子は?」 「SAUNA NOVAで、サウナハットの次に売れているグッズは?」

すぐに答えを出す方もいれば、首をかしげる方もいる。「これ、なんだろう?」「あれじゃない?」とチームのなかで意見が飛び交いはじめます。サウナという共通の関心があるからこそ、初対面の堅さが、少しずつほどけていく。会場のあちこちで、自然な団結感が生まれていきました。

正解が発表されるたびに、会場から声が上がります。納得する声、思わず驚く声。「えっ、そうなんだ」と意外な答えに笑いが起きる場面もありました。

朝はまだ少し控えめだった26人。その距離が、いつのまにか少し近づいていました。

6. 3周年限定ハットと、3人の声

12時5分、サウナタイムが終わり、お披露目の時間。

この日のために用意していた特別なアイテムが、ようやく姿を現します。3周年を記念して制作した、Vaceous Sauna Hat Ver.3の限定カラー、パープル×ピンク。当日まで配色をシークレットにしてきたハットを、テーブルの上に並べていきました。

300個限定。一般発売に先駆けて、このイベントの参加者の皆さんが最初に手に取れる一枚です。

ハットを実際に手に取ってくださった方のなかに、3年目のSAUNA NOVAを言葉で語ってくれた参加者がいました。インタビューでは、4つの問いを投げかけています。

SAUNA NOVAに出会う前にあった、ちょっとした不満や悩み。いま手元にあるSAUNA NOVAの商品とその理由。今日もし家に忘れていたらどう感じるか。そして、あなたにとっての最高のひとときとは何か。

3人の声を紹介します。

1. マストアイテムとして。
連日サウナに通うAさん「いまはSAUNA NOVAじゃないと厳しい」

サウナハット愛用者のAさんは、SAUNA NOVAを最初に知ったのもサウナハットからでした。

それ以前は、ハットの素材感に小さな違和感を持っていたといいます。乾きづらく、連日サウナに通うと洗濯した翌日もまだ湿っている。熱いサウナに入った時には、ハットを被っているのに頭まわりが熱くなる感覚があった。

SAUNA NOVAのハットを使うようになって、その感覚が変わったとAさんは話してくれました。以前は熱いサウナに入ると、頭まで熱が届いてきて「サウナハット、被ってるんだっけ?」と思うほど、被っている感覚が薄かった。SAUNA NOVAに変えてからは、その違和感がなくなったといいます。

裏地のメッシュ仕様も、Aさんが気に入っているポイントでした。サウナ室から出してフックに掛けておけるので、連日使っても乾きが早い。

最初は友人へのプレゼントとして購入したそうです。プレゼントを渡したあとに、その使用感を友人から聞き、自分用にも買った。「もし今日、SAUNA NOVAを家に忘れたら、かなり落ち込むと思います」と、Aさんは静かに笑いました。

2. はじめての出会いとして。
Bさん「いろいろあるんだなと改めて知れた」

Bさんは、髪を染めている関係で髪を労わるためにサウナハットを被っていた、という入り口でした。SAUNA NOVAというブランドそのものは、今日のイベントで初めて知ったといいます。

「いろいろな商品があるんだなと改めて知れた感じです」。サウナハットだけでなく、ポンチョにも個人的に興味を持ったとBさんは話してくれました。川サウナによく行くBさんにとって、ポンチョは魅力的なアイテムに映ったようです。

3年のなかで、私たちは新しい出会いを少しずつ増やしてきました。Bさんのような、今日この場で初めてSAUNA NOVAを知ってくれた方にも届くこと。それは、私たちが大切にしてきたかたちのひとつです。

3. 贈り物として。ポンチョを愛用するCさん
「主張しすぎず、でもちゃんとデザインされている」

Cさんは、ポンチョを買うところからSAUNA NOVAとの関係が始まりました。

「ずっとポンチョが欲しくて。Amazonとかにある数千円のやつじゃなくて、自分が納得する、ちょっとお金を出しても気に入ったものをずっと探していて見つけたのが、SAUNA NOVAさんのポンチョでした」。

選んだ理由を、Cさんはこう続けます。「シンプルなデザインなんですけど、主張しすぎず、でもちゃんとデザインされている形や刺繍が好みでした」。

「主張しすぎないデザイン」。私たちがプロダクトに込め続けてきたものと、Cさんの言葉が、自然と重なっていました。

Cさんはのちに、彼女の誕生日に色違いのポンチョとサウナハットをセットでプレゼントしています。場所は千葉のボタニカルプールクラブ。シチュエーションも相まって、とても喜んでもらえたそうです。

ポンチョは、今ではCさんの定番アイテムになっています。「もし家に忘れたら、テンションが下がると思います」と笑っていました。

「自分のため」と「誰かへ」のあいだに

3人の声を並べて気づいたことがあります。SAUNA NOVAは、「自分のため」だけで完結していない。Aさんが最初にハットを買ったのは、友人へのプレゼントとして。Cさんは、彼女の誕生日に色違いのポンチョとサウナハットを贈っています。

私たちのブランドコンセプトは、「自分のための"最高のひととき"を身にまとう体験を」という一節で結ばれます。「自分のため」を起点に届けてきたプロダクトが、いつの間にか「大切な誰かへ贈るもの」としても選ばれていく。3年のなかで、皆さんと私たちのあいだに、こうした関係がゆっくりと生まれてきました。

7. それぞれの「最高のひととき」

私たちのブランドコンセプトは、「最高のひとときを、身にまとう体験を」という一節で結ばれます。この日のインタビューでは、参加者の方々にも同じ問いを投げかけていました。

あなたにとって最高のひとときとは何ですか、と。

返ってきた答えは、3人それぞれ違う色をしていました。

Aさんは、こう答えます。「サウナ入って、美味い飯食って、酒飲んで、気持ちよく週末遊ぶっていうのが最高かなと思います」。

Bさんは、こんなふうに答えてくれました。「『生きてる時』じゃないですかね(笑)。自分が幸せだなって思う時は全部最高だと思っているので。サウナしかり、趣味のシーシャしかり、仕事もしかり、という感じです」。

Cさんは、去年一番幸せだった瞬間を思い出してくれました。「高校の同級生たち7〜8人で集まって、日光の方にある貸切サウナにみんなで入って、飯を食ってチルした瞬間が最高でした」。

週末の解放感。生きていること、そのもの。10年来の友人たちと過ごす一日。

3人の答えに、共通点はありません。

それでも、どれもが「最高のひととき」でした。サウナは、誰かと比べるものではない。一人ひとりにとっての答えがあっていい。

「サウナは、自由だ。」。私たちが3年前から掲げてきたこの言葉が、3人の答えのなかに、それぞれのかたちで宿っていました。

8. 加納代表が語る、これからの3年

3周年イベントを終えて、SAUNA NOVA代表の加納優誉に、半日を振り返って感じたこと、そしてこれからの3年に向けて思い描いていることを語ってもらいました。

4月25日、26人の半日を振り返って

参加者の皆さんがお互いに笑顔でコミュニケーションを取り合っている姿が、特に印象に残っています。

サウナが本当に好きな方が集まって、お互いのおすすめのサウナを話したり、SAUNA NOVAのアイテムについて意見を交わしている様子が会場のあちこちで見られました。3年でブランドのまわりに、こうした関係が育ってきたのだということを、改めて実感した半日でした。嬉しかったというのが、率直な気持ちです。

サウナは、ととのうためだけのものではない

サウナは、ととのうためだけのものではない 「最高のひとときを、身にまとう」、そして「サウナは、自由だ。」。私たちが3年間、大切にしてきた言葉です。

 サウナは、ととのうためだけにあるものではありません。ときには1人で自分と向き合うために。仲間や友達とたわいのない話をするために。家族と余暇の時間を楽しむために。人それぞれ、そのときどきに、サウナの楽しみ方は違います。 すべての人が、それぞれの「最高のひととき」を味わえるように。そのためにSAUNA NOVAは、これからも進化を続けていきます。

次の3年で、皆さんと一緒に作っていきたい景色

これから、SAUNA NOVAの世界観そのものを体験していただける場所を作っていく予定です。

サウナというコンテンツは、最終的には体験ありきのものだと考えています。私たちが伝えたい世界観である「最高のひととき」を、言葉ではなく身体で味わっていただける場所。そんな場所を作り、ファンの皆さんに体験していただけるよう、これからも努めてまいります。

3周年は、ひとつの節目です。けれど、ここがゴールではありません。次の3年も、その先も、皆さんと一緒に「最高のひととき」を作り続けていけたら、これ以上嬉しいことはありません。

9. 仲間と、これからのSAUNA NOVA

13時、撤収のあと。参加者を見送り、片付けを終えたSAUNA NOVAのスタッフが施設の入り口に集まりました。3周年のイベントを支えた仲間との、集合写真。

SAUNA NOVAは、ひとりではつくれません。プロダクトの設計から、デザイン、お客様とのやりとり、イベントの運営まで、ひとつひとつの仕事を支える仲間がいて、はじめてかたちになる。私たちのブランドは、そういう仲間の日々の積み重ねでできています。

3年で、26人と過ごせる場所まで来ました。

これから先の3年も、私たちは仲間とともに、サウナの時間を支えていきます。