サウナの気持ち良さは、外気浴で決まる。

そう感じている人は多いはずです。火照りがすっと引いて、呼吸が落ち着いていく。
あの数分があるから、私たちは水風呂の温度や椅子の座り心地まで、こだわってしまいます。

外気浴の相棒として定番なのがサウナポンチョです。
濡れた体にそのまま羽織れて、軽く、扱いも簡単。
特に夏は、その手軽さがそのまま快適さにつながる。

ただ、風が強い日や夜、季節の変わり目は少し状況が変わります。
椅子に座った途端に寒さが体にきて、気持ち良さが深まる前に切り上げてしまう。
もう少し座っていたかったのに、という小さな悔しさが残ることがあります。

サウナコートは、その悔しさを起点に生まれました。
目指したのは派手な新しさではなく、途中で途切れてしまう心地よさを、最後までつなぐこと。
着るほどに体に合い、外気浴の時間を急がせない。
SAUNA NOVAが提案する、もうひとつの選択肢です。

 

外気浴を支えてきた定番の存在

サウナポンチョは、外気浴の心地良さを支えてきた定番アイテムです。水風呂を出た直後、肌は濡れ、外気の影響を受けやすい状態。冷え始めた体にはまだ芯の温かさが残っている。そんな繊細な時間を、余計なストレスなく休憩につなぐ。サウナポンチョは、その役割を長く担ってきました。

サウナポンチョでまずありがたいのは、体が急に冷えるのをやわらげてくれる点です。外気浴へ向かう移動中に風を受けたり、椅子に腰かけた瞬間にひんやり感が体を刺したりすると、リラックスする前に意識が現実へ引き戻されがち。ポンチョは寒さに意識を奪われる前に、落ち着いて座れる状態をつくってくれます。

次に、吸水の早さ。濡れた体に羽織っても気にならず、動きを止めずに外気浴へ移れます。休憩までの流れが切れません。

そして、体が包まれる安心感。周囲が気になる場面でも落ち着いて座りやすく、屋外では日差しや虫から体を守ってくれます。軽く、洗いやすく、持ち運びもしやすい。そうした扱いやすさが、サウナポンチョを定番にしてきました。

 

それでも残った、外気浴の惜しさ

外気浴は、寒さが気になった時点で終わってしまいます。サウナと水風呂までは気持ち良かったのに、椅子に座った途端に冷えを意識してしまう。あるいは、落ち着きかけたところでポンチョを整える動きが入り、集中が途切れる。本当はもう少し座っていたいのに、結局早めに切り上げてしまう。そんな場面です。
よくあるのは、次のような場面。

・風や夜の冷えで、座った瞬間から寒さが気になり、短めで切り上げる
・首元や肩が冷えて、呼吸が整いかけたところで体がこわばる
・サウナポンチョを羽織ったあと、前を整えたりフードを直したりして、休憩に入りきれない
・サウナポンチョの裾の開きやずり落ちが気になり、休憩中に何度も手を入れてしまう
・気持ち良いセットほど長く座りたいのに、冷えすぎが心配で早めに動く

サウナ室と水風呂が良かっただけに、外気浴だけが途中で途切れたように感じる。その差は小さくても、満足度を左右します。

 

サウナコートは外気浴の余韻を伸ばすための一着

サウナコートが目指したのは、外気浴が途中で終わってしまう要因を減らすことです。寒さに意識を取られる。着直しや微調整が入り、せっかく落ち着きかけた呼吸が途切れる。気持ち良さに入る前に椅子から立ち上がってしまう。そんなズレが起きにくいように、細部を詰めています。

最初に違いが出るのは、座った瞬間、体に伝わる冷たさです。首元まで覆える高い襟が風を受けにくくし、熱が急に抜けるのを抑えてくれる。寒さを我慢する時間が減る分、休憩に気持ちを戻しやすくなります。結果として、外気浴が落ち着いたまま続きやすくなります。

次に違いが出るのが、着脱のしやすさです。かぶるタイプではなく前開きなので、外気浴へ向かう動きが止まりにくい。さっと羽織って、そのまま椅子へ向かえる。暑さがこもりにくい作りも含めて、休憩に入る流れを崩しにくくしています。

肌ざわりも、サウナコートの特徴。コットン100パーセントの生地に、パイル表面をカットするシャーリング加工を施し、ベロアのように滑らかな質感に整えています。サウナ後の敏感な肌でも触れたときに引っかかりにくく、気持ち良さの邪魔をしません。

そして佇まい。サウナポンチョ特有のラフさから一歩引いて、コートのような上品さを目指しているので、外気浴だけでなく施設内の移動やアウトドアのシーンにも馴染みます。外気浴で整った気分のまま、次の行動へ移りやすいこともサウナコートの良さです。

 

比較表:サウナポンチョとの違い

外気浴の過ごし方によって、向いているグッズは変わります。手軽さを優先する日もあれば、冷えを気にせずゆっくり座りたい日もある。サウナコートとサウナポンチョは、外気浴の時間に対する考え方が少し異なります。以下まとめます。

比較項目 サウナコート サウナポンチョ(一般的)
着丈 ポンチョより約10cm長め。足元まで覆い、冷えを感じにくい設計 膝上〜膝下が中心。動きやすさ重視
重さ 厚みを持たせ、外気浴中の安定感を重視 軽量で持ち運びやすいものが多い
保温性 冬の外気浴を想定。襟付きで首元の熱を逃しにくい 風や夜、冷え込みが強い日は物足りない場合も
素材
コットン100%タオル生地+表面シャーリング。滑らかで落ち着いた肌触り コットン、マイクロファイバーなど幅広い
着脱
前開きでさっと羽織れる。
動作が増えにくい
頭から被るタイプが主流

手軽さを重視するならサウナポンチョ。外気浴の時間をより深く味わいたいときはサウナコート。

そう整理してみると、次に知りたくなるのは「どうしてサウナコートなのか」という点です。なぜ「コート」という形だったのか。なぜ、わざわざ前開きにしたのか。なぜ、首元の設計にそこまでこだわったのか。サウナの道具は、派手な差よりも、外気浴の数分を左右する小さな違いで選びたくなるものです。サウナコートも、まさにその発想から生まれました。

今回は、サウナコートを開発したSAUNA NOVA代表に話を聞きました。きっかけは「たった一動作」への違和感だった、と言います。ここからは、その言葉をできるだけそのまま紹介します。

 

誕生秘話インタビュー:なぜサウナコートだったのか

Q.サウナコートを作ろうと思った最初のきっかけを教えてください。

A.きっかけは、とても些細な違和感でした。
サウナ後、ポンチョを頭から被る。その「たった一動作」が、妙に面倒だと感じたんです。 サウナを出た直後は、心拍も高く、頭が少しぼーっとしている状態。 そんなときに腕を上げて、頭から被るという行為が、思っている以上に負担になる瞬間が何度もありました。

 「コートのように、さっと羽織れるものがあってもいいのではないか」そしてどうせ作るなら、機能だけでなくSAUNA NOVAの世界観にしっかりと馴染む、クリーンで品のある佇まいにしたい。その2つの想いが、このサウナコートの原点です。

気持ち良さを邪魔するのは、派手な欠点より「たった一動作」——


Q.サウナポンチョではなくコートにした理由を教えてください。

A.SAUNA NOVAのコンセプトは、「最高のひとときを、身にまとう」そして「サウナは自由だ」という考え方です。

サウナは決してラフなだけのものではなく、自分と向き合う時間や感性を整える時間でもある。サウナの楽しみ方に、正解や型はない。もっと自分の感覚を大切にしていいし、もっと心地よさを追求してもいい。

そう考えたとき、頭から被るポンチョよりも、紳士的で、凛とした印象を持つ“コート”の方が、ブランドの思想を正しく表現できる、そう感じました。羽織った瞬間に、所作が自然と美しくなり、サウナ後の時間が少し特別になる。そんな存在であってほしかった。そんな「最高のひととき」を身にまとう存在として、コートという形を選びました。

整う時間に似合う佇まいを、道具にも——


Q.サウナポンチョとの決定的な違いを教えてください。

A.やはり最大の違いは、「羽織れる」という点です。
ポンチョはTシャツと同じように、頭から被る必要があります。ですが、サウナ後に水風呂へ入り、そのあと外気浴に向かう流れの中で、この“被る”という動作が、想像以上に億劫に感じる場面が何度もありました。その体験から、「サウナ後の動作は、できる限り少なく、直感的であるべき」という結論に至り、前開きでさっと羽織れるコートという形に辿り着きました。

被るより、羽織る。外気浴までがスムーズになる。——


Q.サウナコートの一番のこだわりポイントを教えてください。

A.  一見すると小さな要素ですが、襟の高さには特にこだわっています。
襟を高く設計することで、
・首元から熱が逃げにくくなる
・全体のシルエットに高級感が生まれる

この2つを同時に実現できました

実際に使っていただいた方からも、「首元が本当に暖かい」「見た目が上品で気分が上がる」といった声を多くいただいていて、この襟を作って本当に良かったと感じています。

首元が守られると、外気浴は長く落ち着く。——


Q.サウナコートを作る上で最も大変だった点はどこでしょうか。

A.デザインと機能のバランス調整です。
今回の生地は、コットン100%のタオル生地をベースに、表面をシャーリング加工することで、ベロアのような滑らかさと高級感を持たせています。

また、襟を高くしたことで、
・チャックを上まで閉めるとフードが被りにくい
・フードを大きくしすぎると全体のバランスが崩れる

といった課題も生まれました。このバランスを取るため、何度もサンプルを作り直し、実際にサウナで着用しながら細かく調整を重ねています。今の形は、妥協せず辿り着いた最適解です。

見た目も使い心地も、どちらも譲らなかった。——


Q.生地や厚み、吸水性はどのように考えて選びましたか?また、前開きにした理由も教えてください。

A.冬の使用を前提に、厚みのあるコットン100%生地を採用しています。
持ち運びの軽さよりも、 「冬の外気浴を、心から楽しめること」 この一点を最優先に設計しました。 

実際にサーモグラフィーを用いた実験でも、コートを着用した場合としない場合では、体表温度に明確な差が出ています。また設計面では、
・他社ポンチョより丈を約10cm長くし、足元の冷えを防止
・襟で首元の熱を保持
・前開き仕様で着脱のストレスを排除
 といった点を徹底的に詰め込みました。

美しさと使いやすさを、同じ熱量で仕上げた。——


Q.サウナコートを長く愛用するためのコツを教えてください。

A.素材はコットン100%で、洗濯機での洗濯も可能です。
生産工程では、完成サンプルを数十回洗濯する耐久テストも実施しており、機能面での問題は確認されていません。ただし、天然素材ならではの風合いの変化は出てきます。それも育てる楽しみの一部として感じていただけたら嬉しいです。


 長く使っていただくためには、
・乾燥機はできるだけ避ける
・陰干しでゆっくり乾かす

この2点をおすすめしています。

手をかけた分だけ、自分の一着に近づく。——


Q.新品の状態と、数か月使った状態で、いちばん変わるのはどこでしょうか。

A.たとえば半年ほど使い続けても、性能面で大きな変化はありません。
新品時は繊維がやや落ちやすいものの、使い込むうちに落ち着き、次第に扱いやすくなっていきます。見た目は大きく変わらなくても、着心地は少しずつ体に馴染み、愛着が増していく。そんな経年変化を楽しめる一着です。

使うほど、肌触りが落ち着き、自分に馴染んでいく。——

 

最後に

このサウナコートは、 「サウナ後の時間を、もっと美しく、もっと快適にしたい」という、サウナーの声やユーザー体験から生まれました。もしこの記事を読んで、「この想い、少しわかるかも」そう感じてもらえたなら、ぜひ一度、実際に袖を通してみてほしいです。きっと、サウナの余韻が変わります。

 

まとめ

外気浴の心地よさは、風や気温、時間帯で表情が変わります。だからこそ、いつも同じ道具が最適とは限りません。軽さと手軽さを選びたい日もあれば、冷えを気にせず、余韻を崩さずに長く座っていたい日もある。サウナコートは、後者の時間を深めるための一着です。外気浴の時間をどう過ごしたいか。余韻を崩さずに長く座っていたい日があるなら、サウナコートを思い出してみてください。