「サウナハットって、結局どれを選べばいいの?」

素材も形も価格もさまざまで、初めての一枚ほど迷うものです。筆者はこれまで100個以上のサウナハットを試し、世界600箇所以上のサウナを巡ってきました。

その経験から言えるのは、サウナハット選びは「素材」「形」「手入れ」「通う頻度」の4つを押さえれば失敗しない、ということです。

この記事では、4つの選び方と素材別の比較表を整理したうえで、筆者が実際に使い込んでおすすめできるサウナハットを3つ紹介します。

サウナハットの選び方:失敗しないための4つのポイント

① 素材で選ぶ

サウナハットの使い心地は、まず素材で決まります。代表的な4素材の特徴は次のとおりです。

素材 特徴 気をつけたい点 おすすめ度
ポリエステル 軽量・速乾・型崩れしにくい。洗濯機で洗えるものが多い 生地1枚の薄いものは熱を通しやすい。中綿入りなど断熱のつくりを確認 ★★★★★
ウール(フェルト) 厚みがあり熱波に強い。昔ながらの定番 重く、乾きにくい。手洗い推奨で縮みやすい ★★★★☆
リネン・麻混 通気性がよく蒸れにくい。夏場も快適 薄手のものは遮熱性が控えめ。シワになりやすい ★★★★☆
タオル地 肌触りがよく、初心者でも扱いやすい 汗を吸うと重くなる。厚手は乾きにくい ★★★☆☆
まさまさ
(ブランド代表)

多くの素材を試した中で、ポリエステルが断トツに整いやすく、呼吸も楽でした。乾きやすさも、毎日使うには大きなメリットです。ただし同じポリエステルでも、生地1枚のものと中綿を挟んだものでは熱の伝わり方がまったく違います。

素材名だけでなく、生地を何層重ねているか、中綿が入っているかまで見るのがコツです。たとえば下の図のように、表地・中綿・裏地の3層に分かれたタイプは、厚くしなくても熱を通しにくく、軽さと速乾性を両立できます。

表地・中綿・メッシュ裏地の3層に分かれたサウナハットの素材構造

② 形状・深さで選ぶ:深型 or 浅型?

深型のサウナハットを目元まで被った男性の横顔

  • 深型ハット:目や耳まで覆える。視界が遮られて没入感が高まり、瞑想するように入りたい人に向く
  • 浅型キャップ:軽快で息がしやすい。ただし耳が出やすく、上段では耳が先に熱くなりがち

耳は皮膚が薄く、ロウリュの蒸気でヒリつきやすい部位です。「ハットを被っているのに耳が熱い」という人は、深さが足りていない可能性があります。

購入前に、高さと頭囲の数値を確認しましょう。頭が大きめの方や、髪をまとめたまま被りたい方は、頭囲にゆとりのあるサイズが安心です。

③ 手入れのしやすさ・持ち運びで選ぶ

サウナハットは汗と皮脂を吸います。洗いにくいハットは、だんだん洗わなくなりがちです。週1回以上通うなら、次の3点を確認してください。

  • 洗濯機で洗えるか:手洗い限定だと続きにくい
  • どれくらいで乾くか:数時間で乾けば、洗い替えなしで回せる
  • 折りたためるか:仕事帰りや旅先に持っていくなら、型崩れを気にせずバッグに入るものが便利

裏地のメッシュを引き出して壁のフックに干している2つのサウナハット

裏地を引き出して干せるタイプは、内側まで風が通るので早く乾きます。

手のひらサイズに折りたたんだ黒と白のサウナハット

④ 通う頻度と予算で選ぶ

最後に、通う頻度に合わせて予算と素材を決めます。頻度が高いほど、遮熱性と手入れのしやすさへの投資が効いてきます。

ユーザー層 通う頻度 価格帯の目安 おすすめ素材 重視したいこと
ライトユーザー 月1〜2回 〜3,000円 ポリエステル/タオル地 手軽さ、洗いやすさ
ミドルユーザー 週1回 3,000〜8,000円 高機能ポリエステル/リネン・麻混 遮熱と蒸れにくさのバランス
ヘビーユーザー 週2〜3回以上 8,000円〜 中綿入りの多層ポリエステル/ウール 遮熱性、深さ、耐久性、乾きやすさ

サウナハットの素材別比較表

選び方の4ポイントを、素材・タイプごとに一覧にしました。筆者が実際に使った感触にもとづく評価です。

素材・タイプ 整い
やすさ
息の
しやすさ
遮熱性 瞑想
しやすさ
軽さ 洗い
やすさ
乾き
やすさ
持ち
運び
向いている人
3層構造ポリエステル
(中綿入り)
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
洗濯機OK
◎
約2〜3時間
◎
折りたたみ可
週1回以上通う人、上段が好きな人
一般的なポリエステル ○ ◎ △ ○ ◎ ◎
洗濯機OK
◎ ◎ まず試したい人
ウール(フェルト) ◎ △ ○ ◎ △ △
手洗い推奨
△ △
型崩れに注意
風合い重視、月に数回の人
リネン・麻混 ○ ◎ ○ ◎ ◎ ○ ○ ○ 蒸れが苦手な人
タオル地 △ ◎ ○ △ △
汗を吸うと重い
◎
洗濯機OK
△ △
かさばる
肌触り重視のライトユーザー

※筆者の使用感にもとづく比較です。製品によって異なります。

素材で熱の伝わり方はどれくらい違う?

「そもそも被るとどれくらい違うのか」を確かめるため、SAUNA NOVAでは約110℃のサウナ室に6分間滞在し、退出直後の頭部表面温度をサーモグラフィで測りました(入室前は25℃)。

サウナ利用6分後の頭部表面温度の上昇値を、何も被らない・ウール・タオル巻き・タオル地・3層構造で比較したグラフ

何も被らないと約69℃まで上がったのに対し、ウール生地は約59℃、タオルを巻いた場合は約57℃、タオル生地のハットは約53℃、3層構造は約42℃でした。

タオルを巻くだけでも、何も被らないよりは熱を抑えられます。そのうえで、素材とつくりによって10℃以上の差が出る、というのがこの実験のポイントです。

※自社検証の結果です。サウナ室の温度・湿度・滞在時間・個人差により結果は異なります。

関連記事:サウナハットはいらない?サーモグラフィ実験で徹底検証

筆者のおすすめサウナハット3選

ここからは、100個以上を試した筆者が最終的にたどりついた、SAUNA NOVAの「Vaceous Sauna Hat」シリーズを3つ紹介します。どれも中綿を挟んだ3層構造で、洗濯機で洗えて折りたためる点は共通です。

おすすめ こんな人に 価格(税込)
Vaceous Sauna Hat Ver.3 初めての一枚、中〜下段が中心、旅先にも持っていきたい 7,920円
Vaceous Sauna Hat PRO 上段・高温・ロウリュが好き、深く被りたい、頭が大きめ 11,000円
刺繍モデル 贈り物にしたい、施設で取り違えたくない 12,980円〜

① Vaceous Sauna Hat Ver.3:迷ったらこれ。バランスのいい定番

Vaceous Sauna Hat Ver.3 ブラックと、折りたたんだ状態

断熱・軽さ・手入れのしやすさをバランスよく備えたスタンダードモデルです。筆者が「これだ」と確信したのも、この一枚でした。

  • 軽い:85g。長く被っていても負担になりにくい
  • ほどよく深い:高さ25cm・頭囲58cm。目や耳まで覆えて、つばを折り返せば深さを調整できる
  • すぐ乾く:洗濯機で洗えて、約2〜3時間で乾く
  • 色が選べる:ブラック、カーキ、オフホワイト、ダークネイビー、ブラッドオレンジの5色

気をつけたいのは、断熱性が中綿2倍のPROより控えめな点です。頭が大きめの方や毛量が多い方は、PROのほうがゆとりがあります。

② Vaceous Sauna Hat PRO:上段・高温・ロウリュ派の上位モデル

Vaceous Sauna Hat PRO ブラックと、折りたたんだ状態

Ver.3と同じ3層構造のまま、中綿を2倍に増やし、サイズを一回り大きくした上位モデルです。

  • 熱に強い:中綿がVer.3の2倍量。高温サウナやアウフグース向き
  • 深く被れる:高さ約28cm・頭囲約62cm。目・耳・後頭部まで包み込む
  • ゆとりがある:頭が大きめの方、ロングヘアやまとめ髪でも収まる
  • 手入れはそのまま:洗濯機で洗えて、約2〜3時間で乾く。折りたたみもできる

Vaceous Sauna Hat PROを目元まで深く被った女性

気をつけたいのは、Ver.3より重く、たたんだときに少し厚みが出る点です。色はブラック、ダークネイビー、カーキ、オフホワイトの4色です。

③ 刺繍モデル:名前を入れられる。贈り物と取り違え防止に

文字の刺繍が入った5色のサウナハット

名前や好きな言葉を10文字以内で入れられるモデルです。ベースはVer.3とPROの2種類から選べます。

サウナハットを使う人が増えて、施設のハット掛けに似たものが並ぶ場面も増えました。名入れは贈り物としてだけでなく、取り違え対策としても実用的です。

項目 内容
価格(税込) Ver.3ベース 12,980円/PROベース 16,000円
文字数 10文字以内
書体 基本は筆記体。日本語・記号はゴシック体
使えない文字 絵文字、全角空白
お届け 注文から約10営業日(土日祝日を除く)

イニシャルの刺繍が入ったサウナハットを被る男性

気をつけたいのは納期です。注文を受けてから刺繍を入れるため、誕生日や記念日に贈るなら日付から逆算して早めに注文してください。相手の好みがわからないときは、頭囲にゆとりのあるPROベースが無難です。

3モデルのスペック比較表

Vaceous Sauna Hat PROとVer.3を被ったときの深さと外周の比較

比較項目 Ver.3 PRO 刺繍モデル(Ver.3) 刺繍モデル(PRO)
価格(税込) 7,920円 11,000円 12,980円 16,000円
高さ 25cm 約28cm 25cm 約28cm
頭囲 58cm 約62cm 58cm 約62cm
被ったときの深さ 約18cm
(目元まで)
約24cm
(顔周りまで)
約18cm 約24cm
基本構造 高断熱3層構造 高断熱3層構造 高断熱3層構造 高断熱3層構造
中綿 3M™シンサレート™ 3M™シンサレート™
(Ver.3の2倍量)
3M™シンサレート™ 3M™シンサレート™
(Ver.3の2倍量)
表地 ポリエステル100% ポリエステル100% ポリエステル100% ポリエステル100%
裏地 ポリエステル100%
(メッシュ)
ポリエステル100%
(メッシュ)
ポリエステル100%
(メッシュ)
ポリエステル100%
(メッシュ)
遮熱性 ○ ◎ ○ ◎
カバー範囲 目・耳まで 目・耳・後頭部まで 目・耳まで 目・耳・後頭部まで
洗濯 洗濯機OK 洗濯機OK 洗濯機OK 洗濯機OK
乾くまでの目安 約2〜3時間 約2〜3時間 約2〜3時間 約2〜3時間
折りたたみ 可 可 可 可
撥水 あり あり あり あり
カラー 5色 4色 5色 4色
名入れ なし なし 10文字以内 10文字以内
お届けの目安 1〜4営業日で発送 1〜4営業日で発送 注文から約10営業日 注文から約10営業日
30日間全額返金保証 対象(条件あり) 対象(条件あり) 対象外 対象外

※価格・仕様は2026年10月時点。サイズは平置き採寸のため若干の誤差があります。

実際に使っている人の口コミ

筆者の感想だけでは偏るので、公式サイトに届いたレビューもそのまま紹介します。良い点だけでなく、気になった点が書かれたものも含めています。

Vaceous Sauna Hat Ver.3 の口コミ

Ver.3のレビュー:いつもより長く入れるようになり、洗濯してもすぐ乾く Ver.3のレビュー:深すぎず浅すぎず、軽くて被りやすい Ver.3のレビュー:頭が大きくて心配だったが深さもあり集中できる Ver.3のレビュー:頭皮を熱から守り、乾くのも早くコンパクトになる Ver.3のレビュー:生地が滑らかで顔も半分隠れて落ち着く

Vaceous Sauna Hat PRO の口コミ

PROのレビュー:深めで視線が気にならず集中できる PROのレビュー:少し高いと思ったが大満足、髪を熱から守ってくれる PROのレビュー:高温のサウナ室でも頭部を守ってくれる、価格以上の価値 PROのレビュー(星4):大きくて軽いが、ふちの広がりが少し気になる

刺繍モデルの口コミ

刺繍モデルのレビュー:サウナ好きの妻へのプレゼントで喜ばれた 刺繍モデルのレビュー(星4):刺繍の特別感が決め手、届くまで時間がかかる点は注意

口コミで目立つのは、「長く入れるようになった」「すぐ乾く」「深く被れて集中できる」の3点でした。一方で、PROはふちの広がり、刺繍モデルは納期が気になったという声もあります。

※公式サイトに投稿されたレビューです。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

サウナハットのよくある質問

サウナハットは本当に必要ですか?

必須ではありませんが、頭や耳が先に熱くなって早めに出てしまう人には効果を感じやすいアイテムです。サウナ室は上にいくほど高温になるため、頭部に熱が届くのを遅らせると、体が温まるまで落ち着いて座っていられます。髪を高温の空気から覆える点もメリットです。

サウナハットは濡らして使うものですか?

素材によりますが、断熱が目的なら乾いたまま使うのがおすすめです。水は熱を伝えやすく、濡れた生地は乾いた生地より熱が伝わりやすくなります。詳しくはサウナハットを水で濡らして使うことのリスクで解説しています。

生地の表面で水滴が玉になっている撥水加工のサウナハット

撥水加工のあるハットなら、汗や水しぶきを吸い込みにくく、乾いた状態を保ちやすくなります。

どれくらいの頻度で洗えばいいですか?

汗と皮脂が付くので、使うたびに洗うのが理想です。洗濯機対応のハットなら、洗濯ネットに入れて他の衣類と一緒に洗えます。ウールは縮みやすいため手洗いが基本です。乾燥機は縮みや型崩れの原因になるので、素材を問わず避けたほうが安心です。

頭が大きいのですが、どう選べばいいですか?

頭囲の数値を確認し、自分の頭囲よりゆとりのあるものを選びます。Vaceous Sauna Hatの場合、Ver.3が頭囲58cm、PROが約62cmです。頭が大きめの方や、髪をまとめたまま被りたい方はPROが向いています。

Ver.3とPRO、どちらを選べばいいですか?

上段・高温・ロウリュが中心ならPRO、中〜下段が中心で軽さや持ち運びを優先するならVer.3です。PROは中綿が2倍で、高さと頭囲も大きくなっています。

プレゼントにするならどれがいいですか?

名前やイニシャルを入れられる刺繍モデルが喜ばれやすいです。ただし注文から約10営業日かかるので、渡す日から逆算してください。急ぎの場合は、刺繍なしのVer.3やPROが1〜4営業日で発送されます。

サウナハットが使えない施設はありますか?

一部、持ち込みを制限している施設があります。初めて行く施設では、事前にルールを確認しておくと安心です。理由はサウナハットの意外な禁止事項でまとめています。

まとめ:あなたの“整い”を変える一枚を

サウナハットは飾りではなく、サウナ体験を深めるための道具です。選ぶときは、次の4つを順に確認してください。

  1. 素材:素材名だけでなく、中綿の有無など断熱のつくりまで見る
  2. 形状・深さ:耳まで隠れる深型か、頭囲にゆとりがあるか
  3. 手入れ:洗濯機で洗えるか、数時間で乾くか、折りたためるか
  4. 頻度と予算:通う回数が多いほど、遮熱性と乾きやすさを優先する

筆者のおすすめは、普段使いならVer.3、上段や高温サウナが好きならPRO、贈り物なら刺繍モデルです。素材のスペックだけで決めず、自分の入り方に合う一枚を選んでください。

関連記事:サウナハットの効果とは?/サウナの入り方を初心者向けに解説